21 POISON GLORIOUS 1610M
FIELD IMPRESSION
TESTED ON LAKE BIWA
スペック表だけでは分からないことがある。
軽さ。張り。キャストしたときの感覚。ウィードに触れたときの反応。そして、魚を掛けたときに初めて分かる強さ。
実際にフィールドで使い続けてきた中で感じた、21 POISON GLORIOUS 1610Mについて記録しておく。
01|WHY THIS ROD
同じ「1610M」の、その先へ。
それまでメインロッドの一本として使っていたのが、18 POISON ADRENA 1610Mだった。
6ft10in、Mパワー。
琵琶湖のオカッパリで一本だけ持っていくときにも使いやすく、さまざまなルアーを任せられる。気づけば出番の多いロッドになっていた。
しかし、不注意から破損。
当然、最初に考えたのは同じ18 POISON ADRENA 1610Mをもう一度購入することだった。それだけ、このロッドに不満がなかった。
そんなときに見つけたのが、中古の21 POISON GLORIOUS 1610M。
状態は良好。そして価格は、18 POISON ADRENAを新品で買い直すのと大きく変わらなかった。
スペック表記は同じ「1610M」。
メーカーも同じSHIMANO × JACKALL。
それでも、POISON GLORIOUSはPOISON ADRENAより上に位置するシリーズだ。
同じメーカーが作る、同じ1610M。
では、その違いはどこに現れるのか。
軽さなのか。
感度なのか。
キャストフィールなのか。
それとも、スペック表からは読み取れない何かなのか。
18 POISON ADRENA 1610Mを使い込んできたからこそ、その違いを自分のフィールドで確かめてみたくなった。
それが、21 POISON GLORIOUS 1610Mを選んだ理由だった。
02|FIRST CONTACT
軽さと、少しの不安。
初めて手にしたとき、最初に感じたのは明確な軽さだった。
持った瞬間に分かる。
18 POISON ADRENAも決して重いロッドではない。それでもGLORIOUSを手にすると、ハイエンドモデルであることを意識させるだけの軽さがある。
ただ、その第一印象は必ずしも「軽くて良い」だけではなかった。
これだけ軽くて、本当に大丈夫なのか。
琵琶湖では、ウィードの中で魚を掛けることもある。
50cmを超える魚を相手に、時にはこちらから強引に主導権を取りにいかなければならない。
そう考えると、この軽さはむしろ少し不安になるほどだった。
しかし、ロッドを振ってみると印象が変わる。
軽いブランクから感じるのは、頼りなさではない。
「シャキッとしている」という表現よりも、もう一段硬質な感覚。
パリッとしている。
そんな表現の方が近い張りと、その奥にある芯の強さを感じた。
03|ON THE WATER
同じ1610M。でも、性格はかなり違う。
実際にフィールドへ持ち出すと、18 POISON ADRENAとの違いはさらに明確になった。
18 ADRENAは、素直なレギュラーテーパー。
キャスト時にはブランクが自然にルアーのウェイトを受け止めてくれる感覚があり、タイミングを取りやすい。
さまざまなルアーを扱いやすい、癖の少ない1610Mだった。
対して、21 POISON GLORIOUS 1610Mはややファーストテーパー寄り。
そこに先ほどの「パリッ」とした張りが加わる。
どちらが優れているという話ではない。
ここは純粋に好みだと思う。
ただ、自分にとってはGLORIOUSのこの感覚の方が好みだった。
キャストし、ルアーを操作し、ウィードに触れる。
フィールドで使う時間が増えるにつれて、最初に感じた軽さへの不安も少しずつ消えていった。
04|POWER
夏のウィードの向こう側から。
その不安が完全になくなったのは、魚を掛けたときだった。
夏の琵琶湖。
濃く成長したウィード越しに、50cmを超えるバスを掛けたことがある。
決して余裕のある状況ではなかった。
多少無理をしたファイトではあったものの、ウィードに主導権を渡すことなく、その魚を無事にキャッチすることができた。
Mパワーという表記から想像していた以上に、魚を浮かせるためのリフトパワーはしっかりと残されている。
もちろん、ヘビーカバーを攻略するためのロッドではない。
それでも琵琶湖で使うMクラスとして、必要な場面では魚に対してこちらからプレッシャーを掛けられるだけの強さがある。
軽い。でも、弱くはない。
手にした瞬間に感じた軽さ。
振ったときに感じた張り。
そして、魚を掛けて初めて分かった芯の強さ。
この軽さの中に必要なパワーを残していること。
そこに21 POISON GLORIOUS 1610Mがハイエンドである理由を、一番分かりやすく感じた。
05|LURE
巻物なら、すべて同じではない。
18 ADRENAと21 GLORIOUS。
同じ1610Mでも、使うルアーによって印象は変わる。
GLORIOUSはファーストテーパー寄りで張りも強い。
その特性から、自分が特に使いやすいと感じているのが、スピナーベイトやスイムベイトといったシングルフック系の巻物だ。
ルアーを操作しやすく、バイトからフッキングまでの動作にも移りやすい。
一方で、クランクベイトのようなトレブルフックを使った巻物では、ブランクが素直に追従する18 ADRENAの方が使いやすいと感じる。
ここは明確にキャラクターが違う。
CRANKBAIT → 18 POISON ADRENA
SPINNERBAIT / SWIMBAIT → 21 POISON GLORIOUS
同じメーカー、同じ1610Mという表記でありながら、実際にフィールドで使ってみると、それぞれが得意とする領域は少しずつ違っていた。
そして、自分が琵琶湖で多用するのはスイムベイトだ。
夏場を中心にウィードが多くなる琵琶湖では、トレブルフックのルアーよりもウィードを拾いにくく、広いエリアをテンポよく探っていける。
そんな自分の釣り方まで含めて考えると、18 ADRENAよりも21 GLORIOUSの性格の方が合っている。
06|CURRENT IMPRESSION
スペック表には現れない「1610M」。
購入のきっかけは単純だった。
使っていた18 POISON ADRENA 1610Mを折ってしまい、偶然状態の良い21 POISON GLORIOUS 1610Mを見つけた。
同じメーカー。
同じレングス。
同じMパワー。
それなら、上位モデルは何が違うのか。
そんな興味から使い始めたロッドだった。
そして実際に使い続けてみると、単純に「上位モデルだから全部が優れている」という答えではなかった。
18 ADRENAの素直な曲がりには、18 ADRENAの良さがある。
クランクベイトを巻くなら、今でもこちらの方が使いやすいと感じる。
一方でGLORIOUSには、明確な軽さがあり、パリッとした張りがあり、それでいて魚を掛ければ必要なパワーが残されている。
そしてその性格は、スイムベイトを多用する自分の琵琶湖での釣りによく合っていた。
スペック表には、どちらも「1610M」と書かれている。
けれど、フィールドで使えば同じではない。
数字だけでは見えてこない違いがある。
その違いが分かってきた頃から、21 POISON GLORIOUS 1610Mは自然と出番の多い一本になっていった。
評価するのではなく、使って確かめる。
これが、今の21 POISON GLORIOUS 1610Mに対する自分のFIELD IMPRESSIONだ。

コメント