RVⅡ-C71H-ST/2
FIELD IMPRESSION
TESTED ON LAKE BIWA / LONG TERM
約2年間、琵琶湖のオカッパリで使ってきた。
主な用途は、7g以上のシンカーを使ったフリーリグやテキサスリグ。そして高比重系ワーム。
スペックだけを見れば、7ftを超えるHクラスのロッド。
しかし、このロッドを単純な「強いロッド」として説明するのは少し違う。
Hパワーのバットに、ソリッドティップ。
強さと繊細さ。
相反する要素を一本にまとめた、かなり特殊なロッドだと思っている。
01|THE CHARACTER
Hクラス。でも、普通のHではない。
RVⅡ-C71H-ST/2の最大の特徴は、やはりソリッドティップだ。
一般的なHクラスのロッドであれば、ある程度重量のあるリグを基準に考えることが多い。
しかしこのロッドは、ティップ側に繊細さがある。
そのためHクラスでありながら、通常のHロッドより一段軽いシンカーまで無理なく扱える。
自分の場合、基準になるのは7g程度。
そこからフリーリグやテキサスリグを中心に使い、高比重系ワームを扱うことも多い。
ティップでは軽いリグを扱える。
しかし魚を掛ければ、その奥にはHクラスらしいバットパワーが残されている。
柔らかい先端と、強い根元。
この組み合わせこそが、このロッドの一番面白いところだ。
02|SOLID TIP
遠くの小さな変化まで。
実際に使っていて、ソリッドティップの存在は明確に感じる。
リグを操作すると、ティップが素直に入る。
そのため遠投した先でも、ギルがワームに触れたような小さなバイトまで感じ取ることができる。
Hロッドというスペックから想像する感覚より、かなり繊細だ。
軽い入力をティップが拾い、その変化を手元まで伝えてくれる。
だから、ただ重いリグを投げて強引に魚を掛けるためのHロッドではない。
魚に触らせるところまでをティップが担当し、掛けた後をバットが担当する。
そんな役割分担を感じる。
03|WEED
ソリッドが、常に正解とは限らない。
一方で、ソリッドティップだからこそ気になる場面もある。
琵琶湖では避けて通れないウィードだ。
ティップが素直に入るため、ウィードに触れたときもそのまま追従する。
これは状況によってはメリットだが、自分には少し食い込みすぎると感じることがある。
ウィードへ軽く触れたところから、ティップで弾くように外したい場面では、もう少し張りのあるチューブラーティップの方が操作しやすい。
ソリッドだから高感度。
ソリッドだから扱いやすい。
そう単純には言えない。
何を感じたいのか。
そして、何からルアーを外したいのか。
フィールドでは、その両方がある。
この部分は長く使ってきた中で感じた、このロッドの明確な個性でもある。
04|DISTANCE
7ftオーバー。でも、飛距離特化ではない。
RVⅡ-C71H-ST/2は7ftを超える長尺ロッドだ。
そのスペックだけを見ると、遠投性能にも期待したくなる。
しかし実際の印象は、
普通。
決して飛ばないわけではない。
ただし、7ftを超える長さから期待するほど圧倒的に飛距離が伸びる感覚でもない。
理由の一つとして感じるのが、先調子のソリッドティップと比較的小径なガイドセッティングだ。
ロッド全体を大きく曲げ、ラインを気持ちよく放出して飛ばすというより、操作性と感度を優先した性格を感じる。
だからこの7ftオーバーという長さは、単純に遠投のためだけではない。
遠距離でのリグ操作や、掛けた魚をコントロールするための長さとして考えた方が、このロッドには合っていると思う。
05|POWER
掛けた後は、Hクラス。
ティップ側の繊細さだけを見ていると、このロッドがHクラスであることを忘れそうになる。
しかし魚を掛けた後は、その印象が変わる。
ウィード越しのファイト。
大型魚。
そうした場面では、ティップより後ろに残されたバットパワーが仕事をする。
ティップが入ったあと、そのままロッド全体が負けてしまうわけではない。
魚の重さを受け止めた後は、Hクラスらしい強さで対抗できる。
軽いリグを扱える繊細さと、大型魚を止めるためのパワー。
この両方を一本に持たせていることが、このロッドの最大の価値だと思う。
06|NOT FOR EVERYTHING
Hと書いてあっても、ヘビーカバーロッドではない。
ここは間違えない方がいい。
スペック表には「H」と書かれている。
しかし、純粋なHクラスのカバーロッドではない。
ソリッドティップを持つ以上、パンチングのように高負荷のリグを強く操作し、カバーから魚を強引に引き離す釣りを主目的にするロッドではない。
そういった用途なら、もっとシンプルなチューブラーのHやXHを選んだ方がいい。
このロッドの強さは、
軽さを扱えるH。
そこにある。
07|VALUE
異端なスペックを、現実的な価格で。
そして、長く使ってきて改めて感じるのがコストパフォーマンスだ。
これはRVⅡ-C71H-ST/2だけでなく、REVOLTAGEシリーズ全体に感じていることでもある。
ロッドとしての完成度は高い。
ブランクの性格も明確で、実釣で必要になる性能も十分に備えている。
その一方で、実売価格は2万円台。
ハイエンドロッドと比較すれば、より軽いロッドや、より感度の高いロッドは当然存在する。
ただ、フィールドで魚を釣るという目的に対して、本当にそれ以上が必要なのか。
そう考えると、このロッドが持っている性能は十分すぎると感じる。
そして何より、
7ftオーバー。
Hクラス。
ソリッドティップ。
2ピース。
この組み合わせ自体がかなり特殊だ。
単純な価格以上に、代わりが見つかりにくいことが、このロッドの価値を高めている。
08|CURRENT IMPRESSION
剛と柔、その間にある一本。
約2年間使ってきた中で、このロッドに対する印象はかなり固まった。
万能なHロッドではない。
ウィードに対してはティップが入りすぎると感じることもある。
長尺だからといって、圧倒的な遠投性能があるわけでもない。
パンチングを任せるロッドでもない。
それでも、このロッドにしかできない領域がある。
7gクラスからリグを扱える繊細さ。
遠くの小さなバイトを拾うソリッドティップ。
そして魚を掛ければ、ウィード越しでも対抗できるHクラスのバットパワー。
柔らかさを持った強いロッド。
あるいは、
強さを残した繊細なロッド。
どちらの表現でも完全には説明できない。
その中間にいることこそが、RVⅡ-C71H-ST/2というロッドの個性だと思う。
他社を含めても、同じ役割を持つロッドはそれほど多くない。
だからこそ、2年間使い続けた今でも出番がある。
スペック表を見ただけでは少し理解しにくい。
しかしフィールドへ持ち出すと、その異端な設計の意味が見えてくる。
それが、現在のRVⅡ-C71H-ST/2に対するFIELD IMPRESSIONだ。


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